血圧記録表のつけ方(テンプレート付き)
最終更新:2026年7月
1回だけの血圧測定は、医師にとってほとんど何の意味も持ちません。しかし1週間分の整った記録があれば、診断や治療方針を決めるのに必要な情報のほぼすべてが分かります。それこそが血圧記録表の目的です。実際、記録を持参した患者との診察が、その日一番実りある診察になると医師は口を揃えて言います。
ここでは、記録すべき項目、そのままコピーして使えるテンプレート、そして生の数値を本当に意味のある平均値に変える方法を紹介します。
毎回の測定で記録すべき項目
- 日付と時刻 — 朝か夜かは重要です。血圧には1日のリズムがあります。
- 収縮期と拡張期 — 表示された数値をそのまま、両方とも記録します。四捨五入はしません。
- 脈拍 — どのみち血圧計に表示されるので、あわせて記録すると参考になります(脈拍と血圧を参照)。
- 測定した腕 — 毎回同じ腕(数値が高いほうの腕)で測定し、どちらの腕かを記録します。
- メモ — 服薬の有無、ストレス、睡眠不足、カフェイン、運動、症状など。このメモ欄にこそ、パターンが隠れています。
測定したらすぐに記録してください。1時間後に記憶を頼りに書き写すことこそ、記録ミスが最も起こりやすいタイミングです。患者自身がつけた記録の研究では、記憶違いや「良く見せた」数値が驚くほど多く見つかっています。
シンプルな記録テンプレート
この形式なら、医師が必要とする情報をすべてカバーできます。ノートや表計算ソフトにコピーし、1回の測定につき1行、1回のセッションにつき2回測定してください。
| 日付 | 時刻 | 収縮期 | 拡張期 | 脈拍 | 腕 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6/1(月) | 07:15 | 128 | 82 | 68 | 左 | 服薬前、睡眠不足 |
| 6/1(月) | 07:17 | 124 | 80 | 66 | 左 | 2回目の測定 |
| 6/1(月) | 21:30 | 121 | 78 | 64 | 左 | — |
朝と夜それぞれ1分間隔で2回測定し、初日の数値は除外するという、標準的な7日間のスケジュールとあわせて使いましょう。詳しくは測定方法のガイドをご覧ください。
測定値を平均値に変える
医師は個々の数値ではなく、平均値をもとに判断します。7日間の測定が終わったら、次の手順で進めましょう。
- 初日の数値は除外します(測定に慣れていない分、数値が高めに出るためです)。
- 残りすべての収縮期の値を平均します。拡張期についても同様に行います。
- 任意で、朝と夜を別々に平均するのもよいでしょう。朝と夜の差が大きいこと自体が、有用な情報になります。
家庭での平均が135/85 mmHg以上であれば、おおよそ診察室での140/90に相当する高血圧とみなされます。自分の平均値が血圧チャートのどこに位置するかを確認しましょう。そして診察には、要約だけでなく記録全体を持参してください。そうすれば医師はばらつきの様子まで確認できます。
紙とアプリ:正直な比較
紙の記録でも十分機能します。このテンプレートだけで足ります。しかし数週間経つと、紙にはコストがかかり始めます。28回分の数値を手作業で2度も平均する人はいませんし、数字の羅列からは傾向が見えず、カフを巻くときにノートが手元にないこともよくあります。アプリなら、こうした面倒な部分を解決してくれます。
- 書き写し不要 — 血圧計にカメラを向けるだけで、表示されている数値がそのまま記録されます。
- 平均値と傾向を自動計算 — 各測定値はチャートの区分に沿って色分けされます。
- MAPを自動計算 — 一部の医療従事者が注目する平均動脈圧の数値です。
- 医師向けにすぐエクスポート — ノートを撮影した写真の代わりに、整った履歴のPDFを用意できます。生データが必要な場合はXLSX、CSV、JSONにも対応しています。
- Apple Health連携とリマインダー — 朝と夜の測定を確実に習慣化できます。
どちらを選ぶにせよ、途中でやめてしまう完璧な記録よりも、続けられる記録のほうが優れています。まずは自分が続けられる方法から始めましょう。
よくある質問
1日に何回測定を記録すればいいですか?
診断のための1週間であれば、1日2回(朝と夜)、1回あたり2回測定します。長期的な維持管理であれば、決まった時間帯で週に数回のセッションで十分です。毎日過度に測定しても、有用な情報は増えず、不安が増すだけです。
何時に測定すればいいですか?
服薬と朝食の前の朝、そして夜にもう一度測定します。正確な時刻そのものよりも、一貫性が重要です。同じ時間帯、同じ腕、同じ手順で、測定方法のガイドにある方法に沿って行いましょう。
医師はどんな形式の記録を好みますか?
日付、時刻、収縮期・拡張期の両方、脈拍、メモまで、整理されて漏れのない記録であればどんな形式でも構いません。手書きよりも、印刷された表やアプリで作成したPDFのほうが、短い診察時間で一目で確認しやすいですが、正直で一貫した記録であれば、どのような形式でも歓迎されます。
体調が悪いときの測定値も記録すべきですか?
はい。ただしその旨をメモに記録してください。そのタイミング*だけ*で測定するのは避けましょう。それでは記録が最悪のケースばかりの寄せ集めになってしまいます。定期的な測定が記録の骨格であり、症状があるときの測定はあくまで補足情報です。